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幽怪な日常

あっしはこの屋敷の主人に仕えているろくろ首です。皆、あっしのことをロクなど呼んでいま
す。
須藤『ただいまー』
おや、あっしの仕えている主人が帰ってきたようで。あの人に似て妖に好かれますからねぇ。
須藤『ロクさーん!』
おや、呼ばれましたねぇ。
ロク[お呼びですかぃ?旦那]
話を聞くとどうやら学校に宿題を忘れてきたから取りにくのをついてきてほしいらしい。
旦那もおっちょこちょいですねぇ。
まぁ、あっしは頼まれなくてもついて行きますけどねぇw
側で旦那を守るのがあっしの役目ですからねぇ。
学校に来てみると案の定というか、なんというか。夜の学校には妖がたくさん居ますねぇ。い
つもなら一緒になって旦那を脅かすところですが…今回はダメですねぇ。
何か得体の知れないものが居ますねぇ。近づきさえしなければ大丈夫そうですが…
須藤『ロクさん?どうかしたの?』

 どうやら顔に出ていたらしいく旦那に声をかけられる。いやぁwあっしもまだまだですねぇ。
……忠告だけしておきますかねぇ。

 ロク[…旦那…気をつけてくだせぇ]
いろいろと話した後旦那は校舎の中に入っていった。
旦那に危害を加える者がいるなら消すまで。
学校の下駄箱のところに誰か立っているのが見える
ロク[おや?誰かいますねぇ]
あれはご友人の安藤さん?何故ここに?声をかけてみますかねぇ
ロク[安藤くん?]

 安藤「あれ?須藤の…お兄さん!?」
ご友人がたには旦那の兄ということになってる。
 ロク[こんばんは。]
安藤「なんでここに?」
ロク[宿題を忘れたっていうもんだからね。ついてきたんだ。ところで安藤くんは何でここに
?]
安藤「肝…じゃなくて、俺も宿題忘れてしまって。」
これは肝試しをしにに来やしたねぇ。

 安藤くんも凝りませんねぇ。何度危ない目にあってもそういったことに首を突っ込みますねぇ

いずれ死んでしまいます。旦那の大切な友人ですからねぇ死なれても困りますんで、ついてい
きますか

 ロク[そうなのかい?零斗れいとが心配だから一緒に行ってもいいかい?]
安藤「はい!むしろ心強いです!」
ロク「なんだい?怖いのかい?」
安藤「そ、そ、そんなことありませんよw 」
怖いなら来なきゃいいのに。不思議な人ですねぇ。
安藤くんと中に入り旦那達の教室の近くに行くと丁度旦那が出てくるところだった。
安藤「須藤!」
ロク「零斗、宿題あったか?」
須藤『あれ?安藤!?それに…ロ…兄さん?あれ外で待ってるんじゃ…』
旦那の手にはノートと教科書があった。
ロク[安藤くんも宿題を忘れたと言っていたんでな。お前のことが心配だったからついてきた
んだ。]
須藤『そうなんだ。安藤、早く宿題取ってきなよ』
安藤「そうするよ。」
安藤くんが教室に入っていった。
ロク[旦那、安藤くん宿題忘れたんじゃなくて、肝試しをしに来てやしたよ]
と小声で言っておく。
須藤『まぁ、そうだろうね。あいつ宿題やってきたことないから…』
ロク[おやおやw」
安藤くんが教室にから出てきた。
須藤『宿題あったか?』
安藤「あったwなぁ、せっかくだから肝試しして帰らないか?」
旦那がこちらをチラチラ見てくる。首を振っておきましょう。今夜は駄目です。
須藤『…辞めとこう。早く帰って宿題やらなきゃいけないし』
ロク[先生、怒ると怖いんだろう?早く帰って宿題やった方がよくないかい?]
安藤「うーん。じゃそうしよう」

 おや?意外と素直なんですねぇ。
得体のしれない鳴き声が響く
 [グァァァァァァァア]
まずいですね。そろそろ帰らないと。
ロク[さぁ、帰ろうか。警備員さんに見つかりでもしたら怒られちゃうぞ。]
須藤『帰ろ。安藤帰るぞ』
安藤「えー……わかった。」
学校の外に出ると。
須藤『じゃあな安藤。』
安藤「じゃあな」
帰り道
須藤『疲れたなぁ…あ、そうだ!ロクさん変な鳴き声みたいなの聞こえなかった?』
ロク[…聞こえましたよ。鳴き声と言うか叫び声に近いような気もしますがねぇ。まぁ気にし
なくていいと思いますよw]
須藤『あ、そう』
2人で喋りながら家に帰ったのであった


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